井波地域の住民が井波の交通課題や相乗りについて考えました。
実施日時:令和2年8月7日(金) 19:00~21:00
実施場所:井波コミュニティプラザアスモ 2階 会議室
主催:一般社団法人ジソウラボ
協力:富山大学 都市デザイン学部
この事業は、令和2年度トヨタ・モビリティ基金の助成金及び令和2年度とやま呉西圏域調査研究事業補助金の支援によるものです。
グループワーク①
マイカー以外で行きたい場所や、井波の交通課題について自由に話し合いました。





マイカーを使わずに行きたい!!
- 趣味・娯楽として、遠方の観光地や旅行に行きたい人が多い。
- 日常生活における買い物、付き合い、通院には、マイカーを使わずに行きたい人が多く、目的地としては、高岡、砺波などの県西部や、金沢に行きたい人が多い。


井波の交通課題は…
- 鉄道がなくバスの利便性が低いことなどから、マイカーの依存性が強い傾向が見られる。
- バスの運行本数が少ないことによる待ち時間の長さ、乗り継ぎ利便性の低さ、時間の損失が問題視されている。
- 自宅からバス停までの遠さが原因でバスを利用しづらい高齢者、通学時の子供の送迎が家族の負担となっている。


井波の交通課題を解決する!? コミュニティ・ライド・サークルとは?
地域の助け合いの精神、土徳の精神を生かした自家用車による相乗りサービスの名称です。2020 年度から 2021 年度にかけて、ICTを活用して、出発時刻、目的地が近い人たちを募って乗り合う実証実験を行います。

グループワーク②
グループワーク①で得られた課題のうち、コミュニティ・ライド・サークルで解決できそうなことなどについて自由に話し合いました。





コミュニティ・ライド・サークルで…
できること
- 出発時刻と目的地が近い人たちの相乗り
- 他の公共交通との接続
- コミュニティの醸成

できないこと
- 予定が合わない場合の相乗り
- 大人数の送迎
- 急な予定変更への対応

不安なこと・疑問点
- タクシーとの差別化
- 料金形態
- 事故対応

まとめと考察
- 通学時の子供の送迎や買い物など、出発時刻と目的地が近い移動、近距離の移動でコミュニティ・ライド・サークルは効果的であると考えられる。
- 鉄道駅が存在しない井波地域では、コミュニティ・ライド・サークルが既存の公共交通との接続を担うことが可能であり、これにより公共交通の利用機会が増える可能性があると考えられる。
- 事故対応に関しては保険加入と運転手の講習会を行うなどの対策を講じる予定であるが、料金形態と既存の公共交通との連携に関しては検討の余地がある。